秘密な花嫁~旦那様は先生!?~特別編③

慌てて二人から、視線を逸らした。


そのとき、龍矢と視線が合った。


龍矢が何か言ってる。


「や・い・て・ん・な・よ?」


由衣に聞こえないように、龍矢の口の動きを自分で声に出してみる。


ムカつく~!


勝手に私の心読んで。


もう一度龍矢を見ると、こっちに意地悪な笑いを見せた。


「発車します」


バスガイドさんがマイクを使って、車内に呼びかけた。


『妬いてないし』


ケータイを取り出して、龍矢にメールした。


すぐに返事が返ってきた。


『顔に出てんだよ』


私もすぐに返事を返す。