秘密な花嫁~旦那様は先生!?~特別編③

「いいですか。家に着くまでは、修学旅行ですからね」


飛行機を降りて、バスで高校まで戻ってきた。


体育館でホームルームをして、解散。


「土日でしっかり身体を休めて、あとは勉強に励みましょう」


龍矢の声に、クラスのみんなからため息が漏れた。


「三木先生、帰って来ていきなり勉強って言うかね?普通」


由衣がこそっと、私に呟いた。


「それじゃあ、気をつけて帰ってください。お疲れ様でした」


外はもう、暗くなりかけてた。


「じゃあね、美和」


「うん。またね」


由衣と別れて、家に向かって歩き出す。


角を曲がって、しばらく歩いていると。


「おかえりなさい、美和様」


結城さんが、私を待っていた。