「うわっ、ひどっ」


由衣がクスクス笑いながら、ベットから出て来た。


「まっ、その心配もなさそうだね。今日も晴天」


由衣がカーテンを開けると、日差しが部屋中に降り注いだ。


「今日で最後だね」


「うん」


今日は朝ごはんを食べたらすぐ、福岡に移動することになってる。


そこで半日遊んで、帰る。


「この海も見納めだよ」


「だね~」


部屋の窓から、海を覗く。


相変わらず、太陽の光が反射してキラキラ輝いてる。


「お土産も買ったし、思い残すことはないかな」


「由衣って、ほんとに大量にお土産買ったよね」


由衣の荷物は、来たときの倍になってる。