「あっ」


カーテンから漏れる光で、目が覚めた。


目をパチパチして、自分が今どこにいるかを確認。


「部屋に戻ってる?」


ベットから起きあがると、由衣は隣でまだ眠っていた。


そっか私、龍矢に抱かれて眠っちゃったんだ。


海で遊んで、疲れてたし。


ってことは、龍矢がここに運んでくれた?


きっとそうだ。


誰にも見られなかったかな?


あんなところ見られたら、きっと大騒ぎになるし。


「あれ?美和が私より、早い」


「私だって、たまには早く起きるよ」


由衣がまだ眠そうに、目をこすった。


「今日は、雨かも」