「美和が低血圧なだけだよ。それより」


由衣が窓の傍に移動した。


「眩しい」


カーテンが開かれると、一瞬目眩を感じるほどの日差しが降り注いだ。


「これは、海決定だよ」


由衣がニッコリ笑った。


「えっ・・・うそー!」


だって、あの雨は?


私が夜中に龍矢と一緒に居るときは、まだ降ってたのに。


「雨は?」


「止んだらしいよ~」


「そう・・・なんだ」


うわーどうしよ。


だって身体にはまだ昨日のあれが・・・


「美和、早く着替えてよ」