そう耳元でささやいた。
「今日も待ってる」
「うん」
誰にもわからないように言葉を交わして、何事もなかったかのように私はまた由衣たちのところに戻った。
「このままじゃ明日、海入れないよね?」
「だよね」
由衣と私は、部屋の窓から外を覗きこんだ。
さっきから確実に、雨は強くなってた。
「あーあ。入りたかったな」
「でも、明日にはやむかもしれないじゃん」
「きっと水温が低くて入れないよ」
「そっか。説明のときも言ってたっけ。この時期は、まだ海に入れるか微妙なところだって」
「でしょーだから、確実アウト。海入れなかったら、何するんだっけ?」
「えーっと、待ってよ」
私はカバンから、修学旅行の栞を取り出した。
「今日も待ってる」
「うん」
誰にもわからないように言葉を交わして、何事もなかったかのように私はまた由衣たちのところに戻った。
「このままじゃ明日、海入れないよね?」
「だよね」
由衣と私は、部屋の窓から外を覗きこんだ。
さっきから確実に、雨は強くなってた。
「あーあ。入りたかったな」
「でも、明日にはやむかもしれないじゃん」
「きっと水温が低くて入れないよ」
「そっか。説明のときも言ってたっけ。この時期は、まだ海に入れるか微妙なところだって」
「でしょーだから、確実アウト。海入れなかったら、何するんだっけ?」
「えーっと、待ってよ」
私はカバンから、修学旅行の栞を取り出した。

