『出てないから』
『素直になったら?』
私の斜め3つ前の席に座ってる龍矢を、ちらっと見た。
そしたらまた、あのバスガイドさん。
龍矢はパタンとケータイを閉じて、笑顔でそのガイドさんと話してる。
「バカ」
「えっ?何か言った?」
小さく呟いた声に、由衣が見ていたパンフレットから顔を上げた。
「うんん。何も言ってないよ」
私は慌てて首を横に振った。
もう一度見ると、龍矢が眼鏡を取ろうとしてた。
ダメだよ~
私は心の中で、叫んでしまった。
そんなことしたら、あのガイドさんに惚れられちゃうよ。
一人で慌ててると、龍矢がこっちを向いてニヤって笑った。
『素直になったら?』
私の斜め3つ前の席に座ってる龍矢を、ちらっと見た。
そしたらまた、あのバスガイドさん。
龍矢はパタンとケータイを閉じて、笑顔でそのガイドさんと話してる。
「バカ」
「えっ?何か言った?」
小さく呟いた声に、由衣が見ていたパンフレットから顔を上げた。
「うんん。何も言ってないよ」
私は慌てて首を横に振った。
もう一度見ると、龍矢が眼鏡を取ろうとしてた。
ダメだよ~
私は心の中で、叫んでしまった。
そんなことしたら、あのガイドさんに惚れられちゃうよ。
一人で慌ててると、龍矢がこっちを向いてニヤって笑った。

