声のする方を振り向けばそこには
貴斗たちが息をきらして立っていた


「っっ!」


あわてて逃げようとすると
貴斗に手を捕まれた


とっさにそれを振り払おうとして
右手の正拳突きを放った


それを貴斗は反対の腕を使って躱した


そして

貴「伊織・・・お前青蘭なのか?」


伊「・・・・」



渚「なんか言ってくれよ 伊織」


伊「・・・・」



蓮「伊織っ」



伊「・・・だったらどーする?」



蓮「どーするって・・・」





私は青蘭の時と同じような
眼差しと口調で言った


私らしくない口調に驚いたのか
蓮は言葉に詰まった


そして


「そうだよ



 私が青蘭だ」