キミノタメノアイノウタ


(ハルっ!!)

……どこにいるんだ。

侑隆と手分けして街中を駆け抜ける。

クリスマスソングが高らかに歌われる冬の街にはイルミネーションが溢れていた。

光の帯が何メートルも続いていて、幸せそうなカップルがお互いの眼を見つめ合っていた。

ハルは直ぐに見つかった。

繁華街をコートも着ないで歩いている女なんて嫌でも目立つ。

「ハル…っ…」

行く手を遮るように前へと立ちふさがる。

ハルの両肩を掴んでガクガクと揺する。

「お願いだからしっかりしてくれ!!」

ハルの瞳に俺は映っていなかった。

「ユキっ…ユキ…っ…」

……ハルの瞳は最初からユキしか映していなかった。