「なんか飲む?」 「じゃあお茶を…」 「了解」 私は冷蔵庫を開けて作り置きの冷茶が入っているボトルを手にとった。 (しまった) ボトルの中身は殆ど空っぽだったのだ。 「灯吾、冷茶きらしてるんだけど他のでも良い?」 返事を待つ間に食器棚からコップをふたつ取り出す。 しかし、待てども待てども返事がない。 「灯吾?」 不審に思って、居間に戻る。 「とう…」 声をかけようとしてから気が付いた。 ……立ち尽くしている灯吾の手には奏芽が持ってきた週刊誌が握られていた。