「もっと…早く言うべきだった」 花火が打ち上がる度に、奏芽の顔が照らされる。 ……全部、嘘ならいいのに。 そう願わずにはいられなかった。 花火みたいに一瞬の気の迷いだって思いたかった。 でも、奏芽の真剣な眼差しがそれを決して許さない。 誰もが喜びの悲鳴を上げているのに、私達の間に流れているのは沈黙だった。 「どう…して…?」 喉がカラカラに渇いて、声がかすれた。 どうして。 どうして。 他にも聞きたいことは山ほどあるというのに言葉に詰まった。