キミノタメノアイノウタ


「何してんだ、お前」

奏芽がパッと後ろを振り返った。

タツが奏芽同様、ひょっこりと階段の上から現れる。

「瑠菜もいるじゃん!!」

タツは私を見つけると嬉しそうな声を上げた。

「なんだよ、青春ごっこなら他でやれよな!!」

うひひ!!とからかうように奏芽の肩に腕を回す。

私はタツが来てくれて何だかホッとしていた。

「うるさい!!」

「まあまあ、そう言うなよ」

ふたりのやり取りはいつもと同じだったからだ。