「この近所に住んでるらしい古河さん家の灯吾くん」
ハルはいたく簡潔に答えた。
「どーも」
初対面で二回もクソガキ扱いされてムカついていたが、そこはハルの顔を立てて挨拶をする。
ハルにクソガキ扱いされた時よりも腹立たしいのは、きっとこの男がハルの隣に並んでも遜色のない大人だったからだろう。
「ファミレスは飽きたか?」
唐突に言われ、ギクリと肩が震えた。
男は俺の顔をジッと見ていた。
……まるで心の内を探られているようで何だか気分が悪かった。
ハルだけがキョトンとして俺達の顔を見比べていた。
「なに?知り合い?」
男はハルの問いかけには答えなかった。



