「ハル」
空気を震わせるのは怒ったような低い声だった。
「あ」
俺も思わずハルと同じように表情を固まらせた。
(この人…知ってる)
「このクソガキなに?」
ハルに話しかけたのは、あのやたらと殺伐とした雰囲気のファミレスの店員だった。
そいつの口から聞き捨てならない台詞が飛び出してこめかみがヒクヒクと動く。
(クソガキ…?)
……なんなんだ、この男は。
「侑隆…バイトは…?」
侑隆と呼ばれた男は俺の存在を軽く無視して、ハルの隣に腰掛けた。
「さっき終わった。で、このクソガキなに?」
顎で俺を示してハルに回答を促す。



