「でもホントにどうすっかなあ…」 殴って気が済んだのかハルは今度こそ本当に困ったように盛大なため息をつく。 頭をポリポリとかきながら、白紙の五線譜を眺める。 まるで、そこに音符があるかのような目つきだった。 「違うんだよな…」 トントンと指で五線譜を叩く。 「なにが?」 不思議に思って尋ねると、ハルは大真面目に答えた。 「なんかが」 ……こいつホントにバカなのか。