「これで瑠菜のありがたみがわかるだろ?」 私はプッと盛大に吹き出した。 さすが幼馴染、憎たらしい兄貴の弱点を知っている。 寝起きの悪さと。 ……料理の腕だ。 昔、味噌汁を作ろうとして台所を味噌まみれにしたことをタツは覚えていたのだ。 きっと灯吾はとんでもない料理を食べることになるんだろう。 ……可哀想に。 「さあて、俺たちは普通の昼飯でも食おうぜー」 私はタツの好意に甘えることにした。 タツの家に戻ると、恵じぃが嬉しそうに出迎えてくれた。