キミノタメノアイノウタ


俺はファミレスの安っぽいソファから勢いよく立ち上がり、伝票を持ってレジへと向かった。

会計を済ませ、扉を開けると目の前に真っ白い地面が広がっていた。

恐る恐る足を踏み入れると、雪が押しつぶされてキュッと音が鳴った。

(お?)

軽く興奮して靴の裏側をひっくり返すように見る。

俺が動く度に音が後ろからついてくる。

なんとなく楽しい気持ちになって歩き出す。

リズムが体を包み込んでいく。久しぶりの感覚だった。

……そして。

俺はこの雪道を歩いている内に、とんでもないものを耳にすることになった。