大好きな人




「話しがあるって言うのは、
このことだったの??」



「だって、陽菜に悪いかと思って…」



これも晃の優しさ。


昔から変わってない。



「晃?」



「…ん?」



「ありがとうね?」




「ん…」


晃も照れているのか、そっぽを向いてしまった。


そんな晃を見て、
改めて"好き"の大きさを実感する。



私と反対の方を向く晃の背中に、寄りかかってみた。




晃の背中は、
温かくて、
私の事を思ってくれている気持ちが伝わってきた。



自惚れかも知れないけど、
私の事を思ってくれてるって信じたいんだ。




「いきなりどしたの?」


私の行動に驚いたみたいで、
こっちを向いた。




「晃、好きだよ♪」


そういうと、晃はぎゅっと抱きしめてくれた。