「晃、あのね…?」


立ち止まって晃の方を向いた。





「ん?」

私につられてか、立ち止まってくれた。





「今日…」



ここで晃に言ったら、
なんだかいけない気がした。


何故だかわからないけど…






「今日の夜ご飯グラタンなんだあ…」


悩んだ結果
どうでもいい事を言ってしまった。



「?
良かったね?」


「うん…」


本当はちがうのに。



「じゃあ、
今日は陽菜の家で夕食、食べる事にするわ。」


え?! 
晃が家に?!


「このまま真っ直ぐ行ってもいい?」

「いいけど…お母さん、もうご飯の準備できてるかな?」



晃の分があるかもわかんないし。





「そんな俺に早く帰ってほしいの?」