「王子様っているのかな?」

「いない。」


早紀に即答されたことで、
言葉が胸にグサッと突き刺さった。




「ひどい~(泣)」


「もっともなこと言っただけだよ」




うッ…。




しょんぼりして下を向いて歩いていると、
誰かが走って来た気配が…?




ドンッ



「キャッ?!」

走ってきた誰かとぶつかってしまった。


「ご…ごめんなさいッ!」

上を向いて謝ると、
綺麗な顔立ちの男…


ではなく

女の子が居た