「萌?俺の話し聞いてくれる?」 「……うん。もちろんだよ?」 「初めて萌と出会った日、覚えてる?」 「覚えてるよ!昨日の事みたいに!」 「俺も…。あの日、麗花の浮気に悩んだ俺は目を閉じて考えてた」 「寝てたんじゃなかったんだ」 コクッと王子は頷いた 「屋上のドアが開いてハシゴを登る音を聞いて、もしかして麗花がかなって思ったんだ」 「……期待させちゃたね?」 「ホッとしたよ。麗花だったら多分また俺は浮気を許してた」