な……まさか……



栗沢…あれを見てたのか…?



「栗沢…それっていつの話?」



「き、今日……」



やっぱり…………







「栗沢ぁ……あれなぁ、俺の姉ちゃん」






「…………へ?」





おぉ、さっきまでの涙がピタッと止まった。



「お姉……さん……?」




「そうそう。姉ちゃん、アメリカに住んでんだけど今日たまたま帰って来ててさぁ……俺に会いに来たみたいなんだよねぇ……」


俺は右手を首の後ろにあてながら話した。



栗沢はきょとんとした表情で俺を見てる。