「よし、顔ひきつってない!」



私はトイレの鏡で自分の顔を見る。



昨日、家で泣きすぎたせいで目が少し腫れているけど、その辺は気にしない!




今日も補習…




私はいつも通り振る舞おうと考えていた。



だって…先生と気まずいままなんて…嫌。




教室のドアの前に立って深呼吸。



スーハー スーハー




よし!




「ドアの前で何やってんの?栗沢」



ドアを開けようとした瞬間、後ろから大好きな声が…



「ひぃ!」


あまりにもびっくりしたから変な声が出てしまった。