「栗沢…」



先生に名前を呼ばれ、はっとする。




…私……今、何を-----



「あはは…あは…」


もう、笑うことしか出来ないでいた。




「じゃ、私の家ここから近いので帰ります!!」



「あ…栗沢!!」



走った。



振り返らず



全速力で。