「ふっふ〜ん♪
♪今日も1日クリニック〜
明日も1日クリニック〜
クリニック!クリニック!クリニック!クリニック!
クリニック〜♪
クリニックとクリーニングって似てるよね〜♪
………おわっ!?
なんですか?これは…」
そう。
部長が来たときには部室の前には…
1匹の犬と、
犬化しつつある小娘と、
その2匹を微笑ましく見つめる女性と、
10メートルほど離れた場所で1人、負のオーラを身にまとっているネガティブ少年がいた。
「一体全体どうしちゃったんですか??
せっかくツッコんで貰おうと思って“クリニック部の歌”を歌いながら登場したのに台無しじゃないですか!!」
「…………どうせ俺なんて…犬以下の存在…」
「だからどうしたんですかぁ!!」
焦点の定まらないネガティブ少年の肩を掴み揺すっていた。
そうか…この小説のツッコミ役は朋だったのだ。
彼女がツッコまないことには先に進めないのだ。
その事に気付いた部長は、とにかく犬と朋を引き離し部室へと連れて入ったのだった。
そして、宮城はというと、部室の隅でネガティブオーラを放出していたのだった。


