「恋は盲目?!
バカだと周りに思われるくらい盲目になるんだったら、バカだと言われるくらい自分の気持ちに素直になれ!!このバカ!!!」


「…はい」


「で、お二人さん…互いに何か言いたいことは??」


2人は見つめあい、照れてように、
「私たちは好きだと言えても、本当に思ってることは伝えられなかったんだね」
と笑って言った。


周りは最初は呆気に取られていたが、ワアァァと歓声に似た声をクラス中に響かせていた。


「……お〜い…とっくに授業始まってるぞ〜??」


5時間目の国語の先生の声が虚しく歓声に消された。