「俺…ちゃんと自分の気持ち伝えようと思って。
じゃないとお前に伝わんねぇーから…」

「ありがとう。宮……城敦也!」

「フルネームかよ!」



今はまだ恥ずかしくて、慣れなくて、名前で呼ぶなんてできないけど、いつか、なんの違和感もなく名前で呼べたらいいなっ。そう心から思った朋だった。





「…じゃっ戻ろっか!宮城敦也♪」


「進展したのか後退したのかわかんねー…」


宮城はブツブツと呟きながらも朋の後を歩く。






そんな2人を羨ましげに見ていた女生徒がいたことに勿論2人は気づいていなかった。


そして、その女生徒によって2人の関係に大きな亀裂を生むのだが…


それはまた後日……