安藤とかいうやつは

ヒョロヒョロした眼鏡男で、

いわゆる草食男子。

…草薙…似てるかも。

口をモゴモゴ動かしているが、

何を喋っているかも聞き取れない。



そんな奴が自己紹介の司会なんか

出来るはずもなく、

あたしはれいと喋ってた。

話が1番盛り上がっている所で、


「おいおめぇ!」


と、隣りからかなり低い声が聞こえた。


「あっ…しょーりクンっ…」

横ではれいが恥ずかしそうにしている。

れいを呼んだのかな…?

あたしはれいを見ていた。

「てめぇだよてめぇ!

勝野凪海!耳が聞こえねぇのか?あぁ?」


「なみ!しょーりクンが呼んでる!

無視しちゃダメ!」


れいがイライラした男の声を聞いて、
ヒソヒソ声で言った。