恋に恋する五秒前



「うちも知らないんだよ!!ハナ!!聞いてみて…。頼むよぉ…」凄く、抵抗があった。まず、知らない人だから…





「でもカナメって、去年も世界卓球出たんじゃないの??」





「出たけど、あんな人いなかった」



「私と同じ、初出場?!」ニヤッとわざとわらって見せた。




「酷くない?!ハナはヒロヤスがいるでしょ?はい!聞いてくる~!!」



「わっ!!押さないでよ…、私行ってくるよ!!」カナメに押され、軽くキレながらも知らない人に話し掛けに行く。






「あっ…あの…初しゅちゅじょうですよね?!」


(なに?初しゅちゅじょうって…初出場じゃないの?!なに緊張してんのよ…!!)



緊張しながら話し掛けるてみると





「あっ!!僕?初出場だよ!君もだよね…?!」舌を私が噛んだからか分からないけど、やけに笑っていた。





「初出場です。あの…名前聞いてもいいですか…?!」私が怯えながら聞くと





「僕、佐野マサヨシだよ!!みんなからはマヨって呼ばれてんの!!ハナちゃんだよね?マヨって呼んでいいよ!」楽しそうに教えてくれた。