恋に恋する五秒前





「傷ついたどころじゃないですよぉ~!!」ため息をついた。





「ハナちゃん、ごめんなさいね…」両手を合わせ申し訳なさそうに片目を閉じていた。




「大丈夫ですよ。謝らなくて…」


私は恋の先輩に愛想笑いをし、カナメに近づいた。




「メグミちゃんに、言われてたね…」カナメがテーブルに置いてあった、チキンを手に取っていた。




「本当だよ~。メグミちゃん言う事一つ一つが胸に刺さるんだよな…」私とチキンを手にして一口食べた。





「ハハハ。あっ!ハナ。大事な話しがあるの!誰も言わないでよ!!ハナに初めて言うんだからね…」




「はいはい!!で、何?」






「うち、あの人が好きになっちゃった!!」食事中に指を指し、その指の先にはヒロヤスがいた。


(えっ?!嘘っ?カナメ、うちが好きなの知ってるはず…)




「えっ?!カナメ。まさかヒロヤスが好きなの…?!」確かめたくて聞いてみた。




「なに言ってんの!ハナ。あの人だよ、あの人。」もう一度指の先を見てみると、全く知らない日本選手がいた。






「誰?私、あの人知らないよ!!」私は心配になり聞いた。



そしたら、