「失礼しまーす」やけに職員室の戸が重く感じだ。



「おっ!!遅かったな、橘。先に相談室の椅子に座ってなさい」



やけに太田先生は笑っていた。(笑顔なんか似合わないって…)




相談室のフカフカの椅子に座って太田先生が来るのをビクビク待っていた。



ガチャッ!!(太田先生が来たよ…↓↓)




「橘、そんな怖い顔すんなよ~。別に説教で呼び出した訳じゃないからよっ!!」



「あっ!!そうなんですか!!」




「今日の、話しはな…。
今年の春に世界卓球があるの知ってるか!?」




「あっ!!父親が確かそんな事を…」




「それじゃ、話しは早いわー。橘のスカウトが来てるんだ!」



「スッ、スカウト?!!」



「そう、スカウト。スポンサーも着いてるんだ!!」



「スポンサー?!!」



「まっ!!橘だけじゃ、決められない事だろうから。
保護者と話し合って決めなさい。

一応、面談もするから!」



「分かりました!」




「この事は他の子には言うんじゃないぞ!!」



「はい!分かりました。失礼します」



職員室を後にしてこっそり拳をにぎりしめた。