そんな時、
「ハナちゃ~ん!?」と渡邉ヒロヤス君が入って来た。
「ヒロヤス君!!!なんでここに??」
「今日、ハナちゃんが倒れたって俺の監督から聞いて、びっくりしたから様子見に来ちゃった!!」
「みんなも知ってるの?!」
「テレビでは一局も言ってない。
ただ、日本チームのメンバーは知ってるよ!!」
「そうかぁー。心配かけちゃったな…」私は窓を見てため息をついた。
「そんな事言ってんだったら、リハビリでもしてろよっ!!」笑った時にちょこっとでる八重歯が見えた。
「みんななんか言ってた??」
「坂口ケンタが、俺がミックスダブルスの相方だからお見舞いに行ってやれ!!って言ってくれたんよ!!」
「あっ!そうなんだ。じゃあケンタ君に感謝しないと!! 誰か来ないかなぁ~って思ってたとこだったんだ!!」
「そうか!それじゃ元気そうでなにより安心したよ!!ミックスダブルス頑張ろうな!!」と言い残し、病室を去って行った。
坂口ケンタ君の第一印象は凄く肌が白くて、静かそうな男の子。
そんな男の子がそんな事を言ってくれてたなんて嬉しかった。
