家に帰り適当にテレビをつけた。
「世界卓球で日本チーム代表選手が集まりました。顔合わせです。…」ハルトを触ってじゃれているとアナウンサーの声がした。
「えっ?!!」私は驚きを隠せなかった。
1階がやけに騒がしい。
「初出場の橘ハナ選手…」とテレビの中では私の話しをしている。
携帯をいじっていると学校の友達から、17件メールが来ていた。
有名人とはこういう事なのだろうか?
私は変な疑惑をたてていた。
そんなある日、いつものように監督と練習をしていると…
「グキッ!!」変な鈍い音が膝から鳴り、痛みに耐えられなくなり、私は倒れ込んだ。
「橘!!橘!!」監督が私の名前を叫んでいるのが分かる。
気が付いて目を開けると、そこは病室の中だった。
「なんで?なんで私、ここにいるの?!」私は月並みなセリフを監督に言った。
「練習中に倒れたんだ。 卓球は危ないかも…」監督は下を向き、悲しそうに言った。