「最近ブチってたね〜ん」と笑うハルを横目に 「はいは−い」と通話ボタンを押す。 「もしもし?」 いつも通りの優しい声に わざとおどけて返事を返す 「もしも−し♪誰かわかるぅ?」 「わかるから。璃子、ハルとおったんけ?」 父親になだめだれる子供みたいに、軽くあしらわれる。 これもいつも通り。