pp―the piano players―





 圭太郎君がいない日々がわたしの日常。そう、自分に言い聞かせる。先生の家を出てもう半年になるんだから。

 雨ばかりの季節、わたしたちはまた、学内のカフェにいた。急な休講ではなく、演習の発表のために資料を持ち寄って話し合う。
 でも結子と愛美が揃っていて、お喋りが発展しない訳はなく。わたしはあの日のことで質問攻めにあっている。

「だって、最初に告白されたのが高校の時で、どうして今になって付き合うの?」
「何があったのか、白状しなさい」

 うーん、と言葉を濁してカップに口を付ける。
「まず、こっちやろうよ」
 調べてきた判例のプリントに目をやると、それを結子に取り上げられてしまった。

「い、や。進めたいなら早く説明して」

 三人で集まれる時間は限られているのにな。
 そんなことはお構いなし。

「どうして酒井君と付き合うことになったの?」