圭太郎君はコードレスのマイクを手にし、客席を向いて深く頭を下げる。
『温かい拍手、ありがとうございます。ここで、本日の演奏者を紹介します』
一人ずつ名前を呼ぶと、盛大な拍手が上がる。
『四年、戸賀令依子』
令依子さんはゆったりと腰を屈め、お辞儀をした。
『……アナウンス担当、吉岡圭太郎でした』
圭太郎君が自分の胸に手を当てて、最後に名乗る。六人は揃ってお辞儀をし、ステージから去った。
拍手はまだ止まないけれど、客席の照明が明るくなるとだんだんとまばらになった。
『以上で、本日の演奏会は終了いたします。出演者一同、益々の精進を心がけ、日々励んで参ります。ご来場いただき、ありがとうございました』
わたしは圭太郎君のよそ行きの声を聞きながら、腰を上げ、手荷物を整理する。
「少し、待っていようか」
酒井君が目を遣った先を追うと、出入口に向かっての人混み。わたしは、そうだね、と頷いた。
『温かい拍手、ありがとうございます。ここで、本日の演奏者を紹介します』
一人ずつ名前を呼ぶと、盛大な拍手が上がる。
『四年、戸賀令依子』
令依子さんはゆったりと腰を屈め、お辞儀をした。
『……アナウンス担当、吉岡圭太郎でした』
圭太郎君が自分の胸に手を当てて、最後に名乗る。六人は揃ってお辞儀をし、ステージから去った。
拍手はまだ止まないけれど、客席の照明が明るくなるとだんだんとまばらになった。
『以上で、本日の演奏会は終了いたします。出演者一同、益々の精進を心がけ、日々励んで参ります。ご来場いただき、ありがとうございました』
わたしは圭太郎君のよそ行きの声を聞きながら、腰を上げ、手荷物を整理する。
「少し、待っていようか」
酒井君が目を遣った先を追うと、出入口に向かっての人混み。わたしは、そうだね、と頷いた。



