思えばあの頃

何故、俺達は学校の怪奇事件を止めようとしたのだろう。


こうなることが運命だったならば


残酷だ。


そして今

俺達がやろうとしていること


それもまた運命ならば

絶対に勝たねばならない。



『お!祠みたいなのあるじゃん』



待てよ…
人影が…


『待て!なんか人がいるぞ!』



『ホントだ
ん?白衣ってことは医者かあの人?』



よく見ると
その人は白衣にメガネ…
いかにも頭の良さそうな医者みたいだ。
だが、年齢は俺達とそんなに変わらなさそうだ。



『あの人なら話しかけても大丈夫なんじゃないか?』