初夏の香りに混じり

西川えりの花の香りが教室を包んだ。


―…落ち着く。



『ちょっとぉ、あの子可愛いくない?
ま、私よりは下だけどね!』


マドンナが対抗心を…。


『はじめまして!!
俺…聡!よろしく!』



『うわぁ、あいつ手出すの早っ
私だったら無視する』


『はは確かに』




『なぁなぁ、えりちゃんがこのメンバーに入りたいらしいぜ!』



『あぁ、歓迎するよ』




『はじめまして!えりです
みんな仲良くしてね♪』



『よろしくぅー!!』




『そういえばさ、なんで転校してきたの?』




…おい、そんなこと聞くなよ
もし気まずい話だったらどうすんだ。