「リュイス、話を聞いて。わたしの思いを聞いて欲しいの」
リュイスだって真剣なんだ。わたしも冗談なんか言える立場じゃない。
誠心誠意、言葉にその思いを乗せる。ただただ伝わればいいなと思い。
「わたし、今の現実を受け入れようと思っている。初めは妃になれなんて言われイヤだったけど、あなたやこの国の人達が望むからそれに応えたいって思ったんだ。今はリュイスとも離れたくないよ」
「合歓……」
恥ずかしくて、下を向いてしまうが、気持ちだけは伝えようと、リュイスの服を力を込めて握った。
「そう思いだしたら、今のままではダメだって思ったの。リュイスは真剣にこの国のことを思っている、わたしもそうなりたい。リュイスはわたしの憧れで目標で、大好きな人だから」
冷静に考えれば、とんでもない告白になっているけど、この思いを伝えるならそれは手段になる。
わたしのことを愛し、必死になってくれるあなた。わたしはそれに応えないといけないんだ。


