【長】純白花嫁


「合歓との間にはおれみたいな哀れな子ではなく、愛された子がほしいんだ」
「そうだね、やっぱり望まれた子どもの方が」

 ってわたし何しゃべっているのよ!
 こ、子どもなんて……。
 これってまさかプロポーズ!?

 急に恥ずかしくなって硬直した。

「どうしたの、合歓。顔真っ赤にして」
「あ、いやこれは!」

 恥ずかしくて言えるわけないじゃない!

「さては子どものことを考えていたんでしょう。男の子かな、女の子かな、どっちにしても多分金髪かな……」
「って何妄想しているのよ!気が早いわよ」

 そう言って自分の気持ちを紛らわせるために、肩を叩く。

「気が早いって、まだまだ2人の時間が欲しいってこと? それなら避妊しておく?」
「だから、何聞くのよ!」

 リュイスが実はこの先の未来のこともしっかり考えていたなんて、知りたくなかった。