【長】純白花嫁

「最後に月の物が来たのはいつでしたか」

 さっそく本題に入った。こう、もろ言われると少し恥ずかしい。
 自分の記憶を頼りに、答えていく。

「えっと、今月はまだ来ていないと思っていたけど、不順だからはっきりとは把握していません。先月の……いやそれよりも前だったような」

 自分が馬鹿らしく思えてきた。こうも、無頓着だったんて。改めて思い知らされる。
 これからは、ちゃんと体の管理とかもしないといけないな、なんて思う。

 それから触診をしたりして、本当にしているのか、どうか確定させる。
 そんなことで分かるのか、とこの科学水準での先生たちに拍手を送りたい。

「確かにご懐妊ですね。だいたい5週ですが、こんなに早く分かることも珍しいです。さすが女神の恩恵を受けた方と脱帽です」
「珍しいんですか?」
「月の物が遅れていても、やはり不順でと思われる方が多くて。だいたいはつわりなどの症状と重なった時に診察に来ますから」

 やっぱり、検査薬などがあるとないとではまた違うんだ。
 実際、わたしもあの時言われるまで、気にも留めていなかった。

「最後の月の物が始まった日が0週目になるんですよ」
「あー、それは一緒だ」

 世界は違っていても、そういう感覚は一緒なんだと思うと、何とも神秘的だ。
 いや、待て。となると、いつ出来た子かも計算で分かるってことじゃない!

「ですから計算すると、3週目ごろに妊娠したことになります」

 ……確かに、1ヶ月の旅が終わってからは、前以上に肌を重ね合わせてきたけど。こうも人と向かって話をすると、恥ずかしい。