【長】純白花嫁

 部屋に戻ると、すでに侍医が中で待っていた。
 侍医、じいだからひげのおじいさん先生を想像していたけど、全く違っている。

 先生は女性で、しかも若い。
 でも聞くところによると、すでに40代で、皇宮の誰もが認める腕だとか。すごいなぁ。

「まあ、お妃様。お待ちしておりました」
「あ、わたしの方が遅かったですね、すみません」
「いえいえ、かまいませんよ。今回フロウ様に言われてお妃様を担当させていただきますカミラです」
「よろしくお願いします」

 とても気さくな方で、緊張も解けてくる。
 わたしのことを考えて、女性の先生にしてくださったとか。とてもありがたい。さすがに……男の先生だと、ちょっと。

 しかしながら、不安というか謎もあった。
 科学があまり発達していない状況で、どうすれば確実に判断することができるのか、ということ。

「ではまず、確認のためいくつか質問させてもらいます。分かる範囲で結構ですから」
「は、はい」

 柄にもなく、ドキドキしてきた。緊張というわけではないが、本当に産婦人科に行って、先生と話しているような感じがする。