次第にこの状態に不安を感じ始めたがまあ夢だし、いざとなれば起きればいいかと深く考えてはいなかった。
「まあかたいことはおいといて、まずはお礼を言いたかったの。ありがとう」
「えっと、どういたしまして……? でも何の?」
再び、手を大きく振られる。いつまで握られるのだろうと思っていたら、案外あっさりと離してくれた。
けれども今度は、ぎゅっと力いっぱい抱きしめられる。
「あの子を助けてくれたでしょう? 長い間ずっと苦しんでいた。でもわたし、どうすることも出来なくて心配だった。だけどあなた、わたしの声を聞いてくれた! そして助けてくれた」
「あの子って」
わたしが助けたことのある人ってことというのは分かる。でもそれが一体誰なのか、よく分からない。
悩んでいたのが伝わったのか、少女はむすっとした顔で答えた。
「むぅ、ナーディアのことだよ」
「え、あ、マナちゃんのこと?」
「そう、そのマナちゃん。意外にあなたにぶいのね」
鈍いといわれると、少しいらっとしたが、ここは気持ちを落ち着かせて。相手は女の子なんだから。
身長的に考えて、わたしが見下ろし、彼女が見上げる形になるのだが、フロウと同じ姿をしているのに、まるで別人のようである。
「まあかたいことはおいといて、まずはお礼を言いたかったの。ありがとう」
「えっと、どういたしまして……? でも何の?」
再び、手を大きく振られる。いつまで握られるのだろうと思っていたら、案外あっさりと離してくれた。
けれども今度は、ぎゅっと力いっぱい抱きしめられる。
「あの子を助けてくれたでしょう? 長い間ずっと苦しんでいた。でもわたし、どうすることも出来なくて心配だった。だけどあなた、わたしの声を聞いてくれた! そして助けてくれた」
「あの子って」
わたしが助けたことのある人ってことというのは分かる。でもそれが一体誰なのか、よく分からない。
悩んでいたのが伝わったのか、少女はむすっとした顔で答えた。
「むぅ、ナーディアのことだよ」
「え、あ、マナちゃんのこと?」
「そう、そのマナちゃん。意外にあなたにぶいのね」
鈍いといわれると、少しいらっとしたが、ここは気持ちを落ち着かせて。相手は女の子なんだから。
身長的に考えて、わたしが見下ろし、彼女が見上げる形になるのだが、フロウと同じ姿をしているのに、まるで別人のようである。


