【長】純白花嫁

 ここ数日。分かったことがある。
 例の夢についてだ。あれから毎日のように見続けた。だけど、やはり夜中に一度起きると、その日はもう見ない。
 まるで、1日1回の制限がついているかのよう。

 そして夢の内容。
 必ず前に見たその場所から始まる。そして、前回までは行き止まりだったその場所に新しい道が出来ているのだ。
 何かに導かれるかのように足を進めて行った。
 時には小川を渡りながら、時には蝶や小鳥たちと休憩しながら、一歩、また一歩と進んだ。

 似たような場所だったけど、決して同じ場所ではないことは何となく感覚で分かった。
 そしてその時のわたしに、「戻る」なんて選択肢もなかった。


 七晩たった日の事。その日は大きな変化があった。
 それまでにはなかったモノ――小さな家、いや少し大きい祠が姿を現した。
 見えない何か、聞こえる何かに引き寄せられるようにそこへ向かった。

「ここだったんだ」

 刹那、今までわたしが向かっていた場所が、ここだという事に気付く。
 白く、木漏れ日に照らされて輝くその場所に、ゆっくりと足を進める。
 そして、中へと入った。