【長】純白花嫁

 消えそうな声で、どうしてそう思うのと聞く。わたしも必死だった。
 そんな風に聞かれるなんて思っていなかったから。

「嘘をつく人は目を見ないから」
「――ッ」

 珍しく言い当てられたことに、さらに息が詰まる思いだ。

「何もないと思う。だってわたし自身がよくわからないもの」
「分からない?」

 一体、なぜ引き寄せられるように夢を見るのか、声を掛けられるのか、分からない。
 だから中途半端な応え方をした。
 何か起こっているわけではないと思う。でも、不可解なことが起こっているのは事実だから。

「それで大丈夫なのか?」
「多分。何でかそう思うの。時が経てば何かしら分かるような」
「また中途半端な」

 そう言われても仕方ないのは分かっている。何れ分かる、こういうのを勘というのだろうか。

 リュイスにはそう説得して、再び眠りについた。部屋に零れる月の光を感じながら。

 不思議なことに、一度起きてしまうとその夢は見なかった。