【長】純白花嫁

 次の日からは、ゆっくりと今までの生活に戻っていく。
 フロウはと言うとこのまま裁判にも参加することになったので、時間はあまりとれないが、わたしのために時間を割いてくれるようになった。
 まだまだ600年もあるこの国の神秘については勉強しなければならないみたい。

 それでも以前とは違い、この国の歴史について興味をもった今はそれも楽しみだ。
 ちなみにその歴史と秘玉、妃の関係は切っても切れないものらしい。わたし自身もその一人になっていくと言われた時はかなり驚いた。
 あと、違う事と言えば以前ほど勉強づくしの毎日ではない。一日一時間程度の勉強というよりは、教養の時間となっている。


 実に楽しみな毎日になるだろう! って思っていたけど案外そうもいかなかった。

「大丈夫ですか?」
「ええ、でもちょっと疲れが出ただけだから」

 健康体だけは自分の自慢できる唯一のことだったのに、ついに風邪をひいてしまった。
 前から少しだるいといったところはあったが、忙しいし、それどころじゃなく、忘れていたところに、どっときてしまった。

 といっても、体がだるく、微熱ぽいだけなのだが。

「確かに、最近外に出向かれることが多かったからかもしれませんね」
「そうそう、だからあまりおおげさにしなくても大丈夫だから」

 そう言うのに、なぜかメイドさんたちの対応を見ればおおげさに見える。
 いつか医者だって連れてこられるかもしれない。とくに症状あるわけでもないのに。