【長】純白花嫁


 代々このシロラーナでは、秘玉による妃の選定を行ってきた。一歩間違えば、国が乱れる危険もある。
 しかし、そこには必ず女神の意志が宿るといわれていた。それに反する行為をしたものは、管理者からの鉄槌が下る。だからこそ、管理者は女神直属の部下のような存在らしい。

 対して、神寵姫は国全体を導く運命を担っている。彼の巫女は神の声を聞き、その言葉を預かり、皇族に伝える。
 だからこそ、二人の存在は神の眷族と言われたそうだ。

 そこまでは、この国に生きる者として知らなくてはならない事実だと言われた。
 今回に関することはすべて彼女が目覚めてからの話。

 先ほどと比べると、ずいぶん呼吸も落ち着いてきている。目覚めるのももうすぐだと思っていた時、彼女はゆっくりと体を起こした。

「マナちゃん、大丈夫なの!?」
「……」

 何の反応もなかった。しかし、フロウを見て彼女は明らかに反応を示した。
 驚愕という反応を。

「気分はどう?」
「不気味なぐらい、落ち着いているわ」

 次第に彼女を纏う雰囲気も先ほどと比べ、変化していることに気づく。