【長】純白花嫁


 部屋に入るともう既に終わったような雰囲気だった。

 物凄く入りにくいけれど、フロウから声を掛けられた以上、入らないわけにはいかない。

「あの、わたしってものすごく部外者のような気がするんだけど」
「いえ、この国の皇族の一人として知っておく必要があります」

 わたしに向かってそう話した後、フロウは当事者であるその男にむかって言った。

「もうあなたと話すことなんてありませんから、戻ってもいいです。あなたには追って、法からの裁きが下されるでしょう」

 仮にもこの人の家なのに、我が物顔で話すフロウに呆れてしまう。
彼女はどこまでも彼女である。

 言い切った後、フロウ自身も部屋から退出していった。

「それで」
「え?」
「あの子はどちらに」

 結局、あっちの部屋にと案内をするはめになった。
 わたしはフロウの従者じやなかろうかと最近思うこともある。

「それで何だったわけ?」
「……真実ならばあの子自身が一番知っているはずよ」