そんな時だった。耳慣れた声を聞いたのは。
「何をしているんですか、あなたたちは」
振り向いた先にはいつもより若干驚いた顔をしたフロウ。
まさかこんなところで出会うなんて、もしかすると彼女もわたしたちと同じかもしれない。
「わたしたちは独自で調べているのよ、だって誰かさんのせいで暇になったし」
最後の方は愚痴っぽく小さな声でしゃべっただけだったが、フロウの耳には届いてしまったようだ。
「大人しくしていれば、時が解決してくれるのに……いや、それでこそ秘玉に選ばれた乙女ということなのかもしれませんね」
「待っていたってどうにもならないし、もどかしいからここにいるんだけど」
口を閉じたままだったマナちゃんが応えた。
確かにそうだ。
時が解決してくれるのなら、もうとっくに真実が見えているはず。
「フロウはどうしてここに? もしかして事情聴取?」
「そんなところです。ありのままに真実を見ることのできるのは恐らく彼だけなのではとおもって」
フロウの言っていることは分からない。けれど、わたしたちの求めているものと同じだろうというのは何となく分かった。


