しかしながら、難航状態が続いている理由はなんとなく分かってきた。
相手がもとお偉い役職の人というのが大きいだろう。
「今はその人はどうしているんでしょう」
怪しまれるかもしれないが、さりげなく聞いてみる。
すると、特に何ともなく普通に答えてくれた。
「現在調査中で決定的な判決が下されるまで、屋敷にて謹慎中ですよ」
「そうですか」
屋敷にいるという。待遇が良すぎる気もするが、ここで迂闊に動いたらいけない。
とりあえず、今日の収穫はこれで十分だ。
「わざわざありがとうございます」
「いえ、では私はこれで失礼します」
話しをしているうちに目的地に到着する。
巫女さんは一礼をして、その場から去っていく。その様子を見届け、部屋をノックする。
「こんにちは」
部屋に入ると、昨日と全く変わっていない彼女の様子に少し安堵を覚える。
不思議な雰囲気を身にまとい、笑顔で応えてくれた。
「今日も来てくれたんだ」
「ええ、調子はどうかなと思って。ずっとこの部屋にいるの?」
「だいたいはそうかな。だって出ていっても嫌なだけだから」
そう言いながら翳る表情。
ここの人たちの接し方に戸惑っているのだろう。別人として扱われることに耐えているだけでも凄いこと。
だからこそ、わたしは素直に接してあげたいと思う。
相手がもとお偉い役職の人というのが大きいだろう。
「今はその人はどうしているんでしょう」
怪しまれるかもしれないが、さりげなく聞いてみる。
すると、特に何ともなく普通に答えてくれた。
「現在調査中で決定的な判決が下されるまで、屋敷にて謹慎中ですよ」
「そうですか」
屋敷にいるという。待遇が良すぎる気もするが、ここで迂闊に動いたらいけない。
とりあえず、今日の収穫はこれで十分だ。
「わざわざありがとうございます」
「いえ、では私はこれで失礼します」
話しをしているうちに目的地に到着する。
巫女さんは一礼をして、その場から去っていく。その様子を見届け、部屋をノックする。
「こんにちは」
部屋に入ると、昨日と全く変わっていない彼女の様子に少し安堵を覚える。
不思議な雰囲気を身にまとい、笑顔で応えてくれた。
「今日も来てくれたんだ」
「ええ、調子はどうかなと思って。ずっとこの部屋にいるの?」
「だいたいはそうかな。だって出ていっても嫌なだけだから」
そう言いながら翳る表情。
ここの人たちの接し方に戸惑っているのだろう。別人として扱われることに耐えているだけでも凄いこと。
だからこそ、わたしは素直に接してあげたいと思う。


